【占い師必須スキル】傾聴を磨く≪7つの鍵≫

 『お客様一人一人に寄り添い、未来を丁寧に想像する』そこにあるのは、占い師が占い結果を伝えることだけではなく、お客様に想いを馳せ、寄り添う事。そして、そこに必ずあるのが傾聴”です。お客様への愛=”傾聴”なのです。7人のタレント、僧侶、医者など、それぞれの分野のスペシャリストの著書から、”傾聴”に関して、目から鱗の”選りすぐりのメソッド”を≪7つの鍵≫としてまとめてみました。

Written by 占いビジネスコーチ 佐藤雄斗

占い師に授けたい≪7つの鍵≫

≪鍵1≫「聞く人」の存在が大きく求められている
≪鍵2≫主役はお客様。そのための5つのステップ
≪鍵3≫傾聴とは”治療的対話”
≪鍵4≫お客様に「どう話してもらうか」に意識を向ける
≪鍵5≫お客様の身になって共感的に理解する
≪鍵6≫鑑定させていただいたことに感謝し祈る
≪鍵7≫会話はお客様の視線より低いところから

 この7つの鍵を参考に、傾聴をより深く、理解し、身に着けて、お客様への安心や信頼に繋げていきましょう!


≪鍵1≫「聞く人」の存在が大きく求められている

 100万部を超えるベストセラー『人は話し方は9割』の著書でもある永松茂久さんは著書「人は聞き方が9割」の中でこう語っています。

 人は本来話したい生き物です。コミュニケーションの場所が減ったとはいえどその欲求が減るということは決してありません。無意識にどこかに話す場所を求めていくことになるでしょう。当然ですが「話したい」という気持ちを満たすためにはただ壁に向かって独り言を言う事では解決できません。「聞いてくれる人」の存在が必要になります。つまり「聞く人」の存在は多くの人にとっての心理的安全性でありその存在が大きく求められているのです
*本書より

≪傾聴磨きポイント1≫

「占いはしなくてもいいです。話だけ聞いてもらえますか?」そんなお客様もいるそうです。そのお客様にとっては、その占い師との場所や時間が心理的安全性につながっているんでしょうね

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≪鍵2≫ 主役はお客様。そのための5つのステップ

 スピーチコンサルタントや歌手としても活躍中の西任暁子さんは著書「話すより10倍ラク! 新 聞く会話術」の中でこう語っています

相手の輝きを引き出す5つのステップ

  • 相手を好きになる
  • 相手が話しやすい場を作る
  • 相手を褒めて心を開いてもらう
  • 相手が話したいことを引き出す
  • 相手の話を盛り上げる

*本書より

≪傾聴磨きポイント2≫

 占い師が主役ではなくあくまでもお客様が主役。立場が上、上から目線などにならないように気を付けたいですね

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≪鍵3≫傾聴とは”治療的対話”

 緩和医療医師としても活動中の大津秀一先生は著書「傾聴力~相手の心をひらき、信頼を深める」の中でこう語っています。

 積極的に傾聴を行い正しい技法でそれを重ねてゆくことは誰かを助ける力を持っている行為なのだということが知られてきています。だから”治療的対話”なのです。
*本書より

≪傾聴磨きポイント3≫

お客様を支える事。お客様の苦悩を癒す事。お客様が乗り越える手段を提供すること。占いが、聞くことも含めて、治療的対話につながっていると思うとよりお客様に寄り添うことができますね

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≪鍵4≫お客様に「どう話してもらうか」に意識を向ける

 心のクセを直す「メンタルノイズ」カウンセラーとしても活躍中の山根洋士さんは著書「なぜ、あの人には何でも話してしまうのか 心理カウンセラーのすごい「聞く技術」」の中でこう語っています

 話の聞き方の本質は「どう話すか」ではなく「どう話してもらうか」です。人が話をしているとき、ほとんどの人は理解しようと聞いているのではなく、答えようとして聞いている。話をうまく聞けない人は、たいてい頑張って話しすぎてしまいます
*本書より

≪傾聴磨きポイント4≫

 お客様の話を聞きながら、どんなアドバイスをしようかと考えたり、話をさえぎって、鑑定結果を伝えてしまうこと、気を付けたいですね

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≪鍵5≫お客様の身になって共感的に理解する

 心理カウンセラー(心理学博士・公認心理師・臨床心理士)、心理学研究者としても活躍中の古宮昇さんは著書「一生使える! プロカウンセラーの 傾聴の基本」の中でこう語っています。

 カウンセラーが来談者に対し、治そう 癒そう 楽になってもらおう 笑顔になってもらおうとすればするほど来談者の助けにはなれなくなってしまいます。大切なことは「話し手を救おう」とか「話し手の気分をよくしよう」とする事ではなく話し手のことをなるべく話し手の身になって共感的に理解すること
*本書より

≪傾聴磨きポイント5≫

何よりも先にまずはお客様の話を聞くこと。占い師のお客様への想い以上に大事な事なんですね

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≪鍵6≫鑑定させていただいたことに感謝し祈る

 曹洞宗通大寺住職としても活動中の金田諦應さんはは著書傾聴のコツ―――話を「否定せず、遮らず、拒まず」の中でこう語っています。

 その後どうなったかはとても気になる。でも気にしたところでどうなるわけでもない。祈りしかないあの人の人生は少し前進した、今の苦しみ、悲しみを聞かせてもらった、この先あの人の人生にたくさんのいい出会いがあって穏やかな気持ちで暮らせるような日々が続きますように。その人に出逢わせてもらったこと、かかわらせていただいたことそのこと自体に感謝しそしていく末を祈る
*本書より

≪傾聴磨きポイント6≫

 たった10分の占いでもお客様の人生に拘わりを持つことができたこと。そのことを感謝することで占い師自身が満たされるんでしょうね

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≪鍵7≫会話はお客様の視線より低いところから

 

 エッセイスト、小説家、インタビュアー、女優と、様々な顔を持つ阿川佐和子さんは著書「聞く力―心をひらく35のヒント」の中でこんな風に語っています。

 インタビューする立場にあるときは、できるだけ相手の視線よりも高い所から聞かないようにしなくてはならないでしょう。逆に言えば少し下から尋ねるとなんとなく相手は「あ、この人は謙虚な人なんだな」自分に危害を加える恐れはなさそうだなと安心し、緊張せずに話してくれる
*本書より

≪傾聴磨きポイント7≫

 安心して心を開いて話してもらうための”聞く技術”も磨いていきたいですね

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 それぞれの本からもわかるように、傾聴とはお客様に想いを馳せる事です。その想いはお客様に寄り添うことでもあります。これからの時代は占い結果を伝えることよりもどんな想いでお客様に向き合っているかにお客様が価値を感じます。
 とはいえ、”傾聴”にはマニュアルは存在しません。先生らしい”傾聴”を磨き上げていってくださいね

今日も最後までお読みいただきありがとうございました
次回もお楽しみに

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